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株式投資の本質(3)銘柄選びより重要なもの

 2018/06/30 株式投資の本質
この記事は約 5 分で読めます。 996 Views

お宝銘柄や、今後上昇する銘柄に
多くの人は時間を割いていて、

株式投資では、儲かりそうな銘柄を
選ぶことが最重要という認識になっ
ています。

でも…結果はどうでしょうか?

多くの人は、それなりに研究をしたり、
情報を探したりして、銘柄を選んでいる
はずです…

ところがある投資情報誌によると
8割以上の人が、負けあるいは…
トントンという統計が出ています。

これは…いったい…

どういうことでしょか?

それは、先のブログでもお伝えした通り
予測は外れるということも原因の一つです。

でも…8割の人全員が買った多くの銘柄が、
逆に動いて損失になったとは思えず、

勝てなかった原因は他にあると考えた方が
論理的です。

つまり、勝つためには銘柄選びより、
重要なものがある!!という結論です。

ではそれは何なのか‥を
考察してみましょう。

株式投資で勝つためには…何が必要なのか?

まずは、トレードをして、100%勝てる人は
いないとという定義で考えると、
誰もが必ず負けるトレードもしていることに
なります。

そうなると勝つためには
負けた金額より、買った金額が大きく
ならないとダメです。

ですから、

負け金額 < 勝ち金額=勝てる投資。

と、表現できます。

まぁ、あたり前すぎて…
ちょっとガッカリなんて声が、
聞こえてきそうですが(笑)

実はこのことに、多くの人は
注意を払っていない…
深く考えていないことです。

このことを株式投資で表現するのは
判りにくいので、もっと判り易い
一般的な商売の例を出して、
お伝えしていきます。

あなたが八百屋さんをしているとします。

あなたの店は、近くにスーパーもあり、
競争も激しい場所にありますが、

あなたの人柄や、お見せに並べる商品が
新鮮でお値打ちなことで、顧客をしっかり
掴んでいます。

ある日、契約している農家から
新鮮で美味しいトマトが届きました。

仕入れ値は1個=100円で、100個
仕入れました。

あなたは、いつもより粒の大きくて
新鮮で甘みも充分なこのトマトなら、
150円で売れるだろうと考え、店先に
並べました。

朝の内は順調に売れていたのですが‥
午後になって、トマトの売れ行きが
とまりました。

おかしいなと思い調べてみると
ライバルのスーパーが、トマトの、
午後の特売を行い始めたのです。

現在あなたのお店のトマトは、仕入れを
した半分は売れていますが、残りは50個。

あなたのお店の売りは、新鮮さ!!
残ったトマトを翌日に店頭に、
並べるわけには、いきません。

でも、このまま、全部残ると‥
赤字になります。

そこで、あなたは‥仕入れた値段と
同じの価格、100円に値札を変えて
売り出しました。

なんとか、10個は閉店1時間前には、
売れたのですが‥まだ40個も
残っています。

ここで現在の収支を、
確認しておきましょう。

仕入は一個100円×100個=10000円。

売上は 150円×50個=7500円
100円×10個=1000円

合計は8500円で、
今現在1500円の赤字です。

残りの時間は1時間…

あなたは、いつも閉店間際にくる
お客さんの顔と人数を浮かべながら、
考えた結果!!

トマト2個を、100円で売ることに、
しました。(1個当たり50円)

結果は‥なんとか…
閉店間際に来たOLが最後の4つを

買っていき売り切りました。

収支は

仕入は一個100円×100個=10000円。

売上は 150円×50個=7500円
100円×10個=1000円
50円×40個=2000円

合計=10500円  収益は 500円。

あなたは、なんとか、赤字にはせずに
ほっとしたところです。

また明日、頑張ろうと、
自分に気合を入れ、お店を閉めました。

さて、長々と書きましたが、
赤字にならずに、なんとかプラスに
できとことの、原因は何なのか?

それは、状況に応じて価格を変えて
売ったことです。

これを株式投資に置きかえると、
手仕舞いするタイミングになります。

当初仕入れたトマトは、
あなたが、これだ!!間違いない!!
と思った銘柄♪

一旦は上昇して、半分株を利益確定の
手仕舞い。

その後、買った価格まで下がったから
本当は全部売ろうかと思ったけど…

また上がるかもと思え、一部だけ手仕舞い
して、様子見したところ…

急激に下がったので、全体で損失がでない
うちに手仕舞い。

もう、お判りでしょう♪

株式投資では手仕舞いの仕方しだいで
収益が変わってくるということ。

上記例の株式の手仕舞いは、
すでにプロの領域に近いですが‥

収益をだすために、一番に必要なことは
手仕舞いのシナリオ(ルール)を
予め作っておくことになります。

銘柄選びに力を入れるより!!

相場全体の流れを掴み、

手仕舞いシナリオを作ることが
勝つために重要なことになります。

手仕舞いシナリオ(ルール)が重要。

今日も最後までお読みいただき、

ありがとうございました。

 

 

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ライター紹介 ライター一覧

池田 昌弘

池田 昌弘

愛知県名古屋市出身

2000年にベストセラーになったロバート・キヨサキ著『金持ち父さん・貧乏父さん』を読み、ファイナンシャルリテラシーを高めることが人生において大切なことを痛感し、お金の勉強会に参加する。

そして2007年、お金の勉強会から得た知識やノウハウを、多くの人に伝えるために、お金の勉強会のメンバーと共に、投資助言の会社を設立。

世界情勢が変化する中、『安定投資の基本はアセットアロケーションにあり』を掲げ、従来のアセットアロケーションにさらに、ポジションサイジングやマネーポジションという、資産運用で収益を高めるのに有効でリスクを極力抑える手法を提唱。

現在は、比較的資金に余裕がある顧客には、顧客の要望にマッチしたオーダーメイドのアセットアロケーションを提案、さらに相場変化によるアセットの見直し情報や、リバランスのタイミング情報を随時通知し、顧客の求めるきめ細かいサービスを提供している。

また、資金がまだ小さく短期投資が有効な顧客には、株式のさや取り手法にポジションサイジングを取り入れた運用方法推奨し、年間30%以上を目指す『銘柄配信さやナビ』を相場のある日は毎日配信。

さらに、顧客自身が株式投資スキルを高めるための、『日本株式さや取り塾』を開催。
相場の変化に対応し、継続して年間30%以上の運用を目指せる投資家育成に力を注いでいる。

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