最悪のシナリオから本物は生まれる。
人は今までの環境が変わり不自由を感じると、
元に早く戻れる希望的観測の情報に引き寄せ
られる。
本日、トランプ大統領が発した米国経済再開
指針もその一つで、発表されてからのNYダウ
先物は大幅な上昇を始めた。
今日夜のNY市場は大騒ぎになるかも。
しかし、残念ながら…この結果は悲惨なもの
になるとしか…考えられない。
その理由は、新型コロナウィルスの全貌が
まだ全て明らかになっておらず、依然として
未知との闘いだから。
未知との闘いで例を挙げるなら、代表的なのが
NASAアメリカ航空宇宙局の今までの業績だろう。
宇宙という未知に向かい、最悪のシナリオを立て、
それを如何に克服できるのか、英知を集結させて、
達成してきた歴史がある。
それでも数回の失敗があり、その度、最悪の
シナリオの強度を上げ、取り組んで現在に至る。
だからこそNASAは世界をリードしてきた歴史が
あり、それを創設し支えてきた米国の取り組み
が、世界で評価されてきたのだろう。
しかし、今回のトランプ大統領の発表は今まで
未知との闘いをリードしてきた米国の知識、胆力を
疑う結果に繋がっていきそう。
さて、話題を表題に戻そう。
未知との戦いに挑戦しつづけるNASAの考え方は、
最悪のシナリオをまず、想定することから始まる。
最大のネガティブシンキングで作り出した
シナリオから、次の一歩が始まる。
既にネガティブな全容は明らかにされているので、
次の一歩は、多くの制約の中からの考え出された
本物ということは、疑いようがない。
つまり、最強のポジティブな創造になる。
全てはここから組み立てられ、最悪の場面に
遭遇しても、切り抜けられる。
最悪のシナリオを考えることは辛い作業
だが、その時間は一時。
あとはポジティブで行ける。
人生においても投資においても、
重大な局面や、未知との遭遇をした時、
考え方の指針としたいこと。
最悪のシナリオから本物のポジティブな
発想は生まれる。
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