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世界危機、主軸通貨高 今後の危惧

経済予測
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コロナ感染が世界中に拡がりを見せる中、
為替市場では、リスク回避の新しい動きが
現れています。

それは主軸通貨高、簡単に言えばドル高です。

ややコロナ対策に遅れをとった感のある
トランプ政権、米国での感染拡大は、
世界経済に大きな打撃になるとマーケットは、
予測しています。

世界の金融市場には大きな下落を招き、
今もなお、乱高下を繰り広げています。

今までの金融危機では、米国経済に打撃が
生じると予想されると、同然、ドルは売られ、
避難通貨といわれる円が買われる展開に
なっていたのですが…

今回も初めのうちはその流れもありましたが、
世界中にコロナ感染が広がる中、ドルに
資金が集まりだしています。

これはつまり…世界危機の中では、
「最後はドル」という選択、
リスクオフの動きが加速している証拠です。

ところで…では円安に大きく振れるのか?
というとそうでもありません。

円にも資金は入っています。

また円のほかにも同様にユーロにも、
資金が入っているので、世界が認める
主軸通貨のドル、円、ユーロの関係の
価格変動はそれほど起きていないのです。

その反面、豪ドルやカナダドル、英ポンドなど
他の世界通貨は、この3つの通貨に対して安く
なっています。

これは何を表すのか…今のところですが…
コロナによる世界危機でも、この3つの通貨は
安全だと思われていることです。

さて、世界は今、経済活動を自粛してでも
感染拡大を止めようと躍起になっています。

各国政府は、自国民に向け財政出動も最大限
行うと明言しています。

これは、各国政府は自国通貨を多く刷り、
国民の生活を守ろうとしています。

しかし、コロナ感染が長引けば…それだけ
財政赤字は増えることになります。

それでも、今注目されているMMT(現代貨幣理論)
では、自国通貨に世界的な信用のある国は、
どれだけお金を刷っても、経済破綻には
ならないという理論です。

米国の財政の研究機関は、この理論を
現に日本や米国はこれまで数十年実行していて
エビデンスとして発表もしています。

この理論は国は赤字を背負うことになりますが、
財政出動することでその国の経済主体は黒字に
なるので、

どれだけお金を刷っても、自国通貨の
信頼があるところでは、経済破綻は
起こらないということです。

さて、長くなりましたが…
コロナ感染による世界各国の財政出動、
全ての国は将来、破綻しないのか?

MMT理論に照らし合わせてみると、
自国通貨を発行でき、その通貨が世界で
信用されていることが破綻しない条件に
なります。

今のところ信頼度の高い基軸通貨の
ドル、ユーロ、円、

問題なのはユーロ…この通貨はユーロ圏の通貨…
コロナ感染が長引けば、ユーロ参加国は各財政の
信用度が違うので、通貨ユーロの世界的な信用度
も落ちる可能性があります。

そうなると…MMT理論が当てはまらなくなり、
ユーロは下落していく…

ユーロ圏の感染拡大が注目される中、
通貨ユーロの信頼下落が危惧されます。

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ライター紹介 ライター一覧

池田 昌弘

池田 昌弘

愛知県名古屋市出身

2000年にベストセラーになったロバート・キヨサキ著『金持ち父さん・貧乏父さん』を読み、ファイナンシャルリテラシーを高めることが人生において大切なことを痛感し、お金の勉強会に参加する。

そして2007年、お金の勉強会から得た知識やノウハウを、多くの人に伝えるために、お金の勉強会のメンバーと共に、投資助言の会社を設立。

世界情勢が変化する中、『安定投資の基本はアセットアロケーションにあり』を掲げ、従来のアセットアロケーションにさらに、ポジションサイジングやマネーポジションという、資産運用で収益を高めるのに有効でリスクを極力抑える手法を提唱。

現在は、比較的資金に余裕がある顧客には、顧客の要望にマッチしたオーダーメイドのアセットアロケーションを提案、さらに相場変化によるアセットの見直し情報や、リバランスのタイミング情報を随時通知し、顧客の求めるきめ細かいサービスを提供している。

また、資金がまだ小さく短期投資が有効な顧客には、株式のさや取り手法にポジションサイジングを取り入れた運用方法推奨し、年間30%以上を目指す『銘柄配信さやナビ』を相場のある日は毎日配信。

さらに、顧客自身が株式投資スキルを高めるための、『日本株式さや取り塾』を開催。
相場の変化に対応し、継続して年間30%以上の運用を目指せる投資家育成に力を注いでいる。

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